2016年7月16日土曜日

番外編〜どんなスクリプト書いたっけ?

第1回のテストベクタの加工、そして第5回の正規表現のお話で、sed、awk、そしてperlでスクリプトを書いて、長大なテストベクタの中から加工する箇所を見つけたり、実際に加工したりしたということを書きました。

実際どんなスクリプトを書いたかな?と、思い出しがてらperlのスクリプトを書いてみました。

2016年7月13日水曜日

第6回〜アナログテストでごめんなさい その2

アナログテストでごめんなさい、第2回目です。

今回は、テスト抜けがあって市場不良を出してしまった話です。

なぜテスト抜けとなってしまったのか、すでに全く覚えていないのですが、原因はともかくどのようなテスト抜けが起こっていたのかは覚えているので、ご紹介します。

LSIのテストは結構長い期間メイン業務としてやっていましたが、担当製品で明らかなテスト抜けが原因の市場不良を起こしてしまったのはこの製品だけです。

しかも、担当から外れていた時期に市場不良が出たので、後始末を他の方がやってくださって、20年近く経った今でも、お客様及び後始末をして下さった方には本当に申し訳なく思っています。

2016年7月7日木曜日

第5回〜半導体屋だけど正規表現にはお世話になりました

前回のawkのお話の一件以来、仕事の中でミスの混入を防ぐだとか、効率的に仕事をするという観点から、小技として仕事でスクリプト言語を使う頻度が増えました。

 EWSの普及と、自分の席にあるパソコンがネットワークにつながって、パソコンからEWSにリモートログインできるようになったことも機会が増えた理由ではあります。

私が扱った設計データ、内製設計ツール用のネットリストファイル、Verilog HDL、LSIテスターのテストプログラム、テストパターンはみんなテキストファイルで、ものによってはテキストエディタで簡単に開くことが出来ないような巨大なものもあります。ですから、テキストエディタで開くことなく修正、加工をしたいわけです。

そこで役に立つのがsedやawk、perlです。これらのコマンドを使って対象文字列をサーチしながら加工すると、対象ファイルがいくら巨大でも大丈夫です。そして、このsed、awk、perlのスクリプトの中で、加工対象文字列を探すために欠かせないのが正規表現(Regular Expression)です。

正規表現っていう言葉、わかりにくい言葉ですけれど、色んな文字列を一つの文字列で表現するために考えられたもの、と言いましょうか・・・それ自身がわかりにくいですね。

2016年7月4日月曜日

第4回〜レイアウト設計でawkのお世話になったお話

入社5年目ぐらいの頃に、自分が所属していた会社が設計拠点を青森県五所川原市に作る動きになり、私を含む3名がロジック系のグループとして、五所川原に異動ということになったのでした。

そこで私待ち受けていたのは、お仕事全然な〜い!っていう状況からの、設計拠点の立ち上げのための様々な雑務、そしてやったこともないチップレイアウト・・・

でも、レイアウト設計に関するノウハウみたいなものは、自分的には全くないので(笑)、さすがに書けません。が、持てる知識を総動員して、なんとか切り抜けた、っていうお話です。

2016年6月21日火曜日

第3回〜アナログテストでごめんなさい

シングルチップマイコンには、だいぶ前からA/Dコンバーター(ADC)やD/Aコンバーター(DAC)が搭載されています。私がいた会社のマイコン製品群にも当たり前のように搭載されていました。

もっとも、性能面では、当時たとえばADCは5Vフルスイングの10bit解像度、変換時間がシステムクロックで20クロック前後、つまり10MHz動作の製品だと2μsec、変換誤差が±2LSBぐらいのスペックのものだったので、高速高性能の要求に応えられるようなものではありませんでした。今現在の製品はよく知りませんけどね。

当時やろうとしていたCPU搭載ASICでは、これらも含めてASICライブラリー化しようとしていたので、当然これらADC、DACの製造テストを考えなければなりません。

今回は、この辺のお話で、タイトルにあるように「ごめんなさい」なお話をご紹介します。ADC、DACを専門的に扱っている方から見たら、なんとレベルの低い話、と思われるかも知れません。申し訳ありません。