2016年6月9日木曜日

第1回〜他部署のテストベクタのバグを見つけちゃった

第1回目の今回は、自分の業務経験の中で、最も技術的、そして力業(ちからわざ)的によくできたと思っている事案をご紹介します。技術的に良く出来たとは言っても、技術レベルが高いという話では全くないのですけれど(苦笑)

それは、自部門の製品開発のために、他部門から頂いてきた設計データ一式の中に入ってた、LSIテスト用のテストベクタ、しかもそれはすでに結構な数量の出荷実績のある製品シリーズ共通で使われていたテストベクタにバグがあることを、量産工程へのテストデータ払い出し直前に見つけちゃって、力業(ちからわざ)で直して適用したっていう話です。

しかもテストベクタとは言っても、内蔵しているCPUで動作するプログラムのアセンブラソースがおかしいっていうお話でして、結構話が面倒なのです。だから力業(ちからざわ)と申し上げているのでして・・・。

しかしまあ、数百万個出荷された製品シリーズのテストに製品シリーズ共通で使われていたテストベクタに紛れ込んでいたバグだったので、見つけたこっちが青くなりました。

エンドユーザーに渡るデータではないにしても、テストベクタは不良を外部に流出させないための砦ですから、ちゃんとコードレビューをしないといけませんね。